虐待を未然に防ぎ、不登校・引きこもり・非行を長期化させないためのネットワークシステムの構築 by kukkoさん | みえDXアイデアボックス

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アイデア番号
@00107

虐待を未然に防ぎ、不登校・引きこもり・非行を長期化させないためのネットワークシステムの構築

カテゴリー
01.自由提案部門
寄稿者
kukkoさん
投稿日時
コメント数
6コメント
評価P
6ポイント

【概要】
介護では介護の必要な人が安心して過ごせるよう「ケアマネージャー」がいるように、子育てにおいても困難な状況にある親を支え、問題を抱える子どもたちが自立できるよう継続的に支援する「子育て支援員」が必要と考えます。そして支援が必要な家庭をデータベース化して官民で情報を共有し、社会で子育てを支えるネットワークの構築を要望します。

【現状と課題】
コロナ禍により貧困に陥る家庭は増え、虐待、不登校、ひきこもりも増加の一途にあります。このような状況下で「一人も取り残さない」社会を実現するためには、個々に対応したきめ細かな支援が必要です。

夫が出て行き、3人の子どもを抱えたシングルマザーであっても、離婚届が出せないため公的支援は受けられず、「食べるものがない」と子どもが連絡してきた家庭があります。

親の虐待により不登校となり、自己肯定感の低さや人間関係を築くことの難しさを抱えたまま、年齢制限により公的保護から外れてしまう未成年の若者がいます。

しかし、財力のない小さなNPOでは、こうした公的制度の狭間にあって困窮する家庭や若者たちを支え続けることは困難です。

もし日本が真に「一人も取り残さない社会」であるなら、上記のシングル家庭には、保健師、心理士、NPO等、親を支える「子育て支援員」を定期的に派遣。母親の悩みを聞き、育児で疲れている母親に代わって子どもを外に連れ出したり、宿題を見たりして、母親に自己をケアする時間を与え、食料配布のほか当面の生活費を用立てる等、母親の不安を取り除き、母親が子どもたちと幸せに暮らせるよう中長期にわたる支援をする。

そして上記の若者には、不登校になり始めた時点で、「子育て支援員」が子どもの困り事について子どもから話を聞き、必要であれば学校に働きかけ、家族の不具合をケアする。子どもは親や教師以外に気にかけてくれる大人「社会的親」がいることで安心して育つことができ、早期ケアにより虐待や不登校の長期化を防げます。

子どもは好ましくない環境で育つ時間が長いほど回復に時間がかかるため、子育て支援に投資することは、未来のコスト(社会扶助費)の削減につながります。

格差が広がり、地域のつながりも希薄化している現代にあって、子育ては誰にとっても簡単なことではありません。ぜひ親子を支えるネットワーク作りを三重県で実施していただきたいと願います。

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